カブの旅2012年

いよいよ出発の日である。
昨夜のうちに積み込む荷物をまとめておいたので、あとはバイクに積み込むだけである。

初日の目的地は、霧島。
初日から長距離はツライので比較的距離的には余裕はある。
とは言え、出発は早い方がいいと9:00ごろには出発しようと思っている。

まずは、リアBOXに荷物の積み込み・・・ん?入らない・・・アレ?思ったより入らないものだな・・・

仕方ない。荷物を減らすしか方法はない。
長袖シャツ1枚、下着を数枚省いた。それでも、リアBOX内はいっぱいである。

旅を続けていくうちに荷物は増えていくのに困ったな・・・どうなることやら・・・

電源を落としたり、コンセント抜いたり、電気を消したり、戸締りをしたり・・・
1ヶ月半留守にするわけだから用心深く家の中をチェック!一人暮らしはこれだから面倒だ。

なんだかんだで出発時刻は10:30になってしまった。

 
メーターは『384.1km』。果たして帰るときには何kmになってるでしょうか?

自宅から霧島へは、国道10号線をずっと走り、隼人で国道223号線に入ればよい。
過去に車で行った経験があるのでだいたいどんな道か解っている。

寄り道場所は、鹿児島神宮・霧島神宮を予定している。

まずは、鹿児島神宮を目指す!

出発してまもなく異変に気付いた・・・背中が痛い!!
リアBOXの角があたって背中が痛かろうと思って、クッションを付けたのだが役に立っていない。
役になっていないどころか逆にそれが痛い原因を作っているように思える。
このままだと背中の皮が剥けてしまう。
背中が痛いままで長距離を走るのはツライ。どうにかしないと・・・

100円ショップに売っている車用の背中アテを買おうと思いつく。
鹿児島市を離れ、どんどん田舎に向かっていく。早めに100円ショップを探さねば・・・

スマホで調べると、イオン姶良店の3階にミーツがあるが、行ってみると売ってない!
さらに検索してみると、姶良駅近くにダイソーがあると出てきた。
2kmほど戻ることになるがやむを得ない。このタイムロスは痛い!
ダイソーならあるだろうと期待していたが、ない!!

ん~しょうがない。宮崎までこのままか・・・
と思いながら走っていると、タイヨー西加治木店の2階に100円ショップがあった。
どうせ売ってないだろうと期待していなかったがのだが・・・あった!!
結びつけるワイヤーの紐も一緒に購入。

    
実際走りながら微妙に取り付け位置を変えながらベストポジションを探していく。
最終的に決定した形が3枚目の写真である。
これは良い。背中が痛くないだけでなくフィットする。これで背中の痛みは解決した。

いつの間にか、「A-Zはやと」まで来ている。その前には創価の建物が・・・こんなところにもかよ!うぜっ!

 
(13:25ごろ)鹿児島神宮に到着。
スンナリとはいかなかった。途中道に迷ったけど、無事到着。
鹿児島神宮は前にも来たことあるので、さほど感動はない。完全に交通安全ステッカー目当てであるが売ってなかった。

        
拝殿の中の写真を撮りまくっていたら、授与所の巫女さんがこっちを見ている。
なんだろう?と思いながらも撮影を続けた。すると、『撮影禁止』の文字が!
こんなとこ注意書き貼ってたってさ。散々撮りまくっちまったよ!!
でもなんで撮影禁止なのよ?別に撮ったって構わないような気がするけど?

のぼりに「大隅国建国1300年記念」と書いてある。鹿児島神宮は大隅の一宮神社なんですね。薩摩の一宮神社は枚聞神社と新田神社の2つだと言う。

   
鹿児島神宮を出発し、今度は霧島神宮を目指す。距離にして20kmちょっと。結構離れてるんですね。
残り14kmあたりから霧島の山を登っていく道になる。ここで動画撮影を試みる。

   
(14:50ごろ)霧島神宮到着。
ここにも以前来たことがあるので、さほど感動はない。
目の前には階段・・・以前来たときはどうやって拝殿まで行ったかな?覚えてない・・・
しんどそうだが、とりあえず階段を登る。登り終えたところで車が登っていくのが見えた。どうやら車が登れる道が別にあるようです。
階段を降り、バイクでその道を探します。
ちゃんと駐車場がありました。拝殿の近くまで車で行けました。

    
霧島神宮内は地図のようになっています。
懐かしいですね。使い捨てカメラとフィルムを売ってますよ。
霧島は坂本龍馬とお龍が新婚旅行に来たことでも有名です。怪我の療養を兼ねた新婚旅行だったでしょうか。
神社にはお約束のさざれ石もあります。
霧島神宮内はところどころに灰皿を備え付けていますが、本殿に近づくと禁煙になります。当然のことです。

  
拝殿が観えてきました。
由緒書にはニニギノミコトを祭ってあると書いてあります。
写真右は授与所です。巫女さん同士が口喧嘩してました(笑)
口喧嘩というより、前に出てお守り売ってる巫女さんに後ろからグチグチ何かを問い詰めているようでした。
「なんでそう判断したのか?なんでそう思ったのか?」みたいなことを言ってましたね。
そんなこと言われて気分の悪い巫女さんの方はムッとしてます。
お守り買ってたお兄ちゃんは八つ当たりされたような態度をとられ可哀想でした。
交通安全ステッカーはあるのですが、なんともスゴイやつです!値段も1,000円もします。八つ当たりされるのも嫌だし買いませんでした。

    
霧島神宮には、杉の御神木があります。37mあるそうですが、実際に観るとかなりの高さです。
必ずと言っていいほど訪れた参拝客は写真を撮っていきます。それにしても、撮る方も撮られる方も恥ずかしい格好です。
「ほこもち」ですか?聞いたことありませんね。

      
(16:00ごろ)神話の里公園に到着
霧島神宮を出て、今日の宿泊地『霧島観光ホテル』を目指します。
その途中に神話の里公園があったので寄ってみました。
9月に入ると観光客も極端に減るのでしょうか。ほとんど誰もいない状態でした。
神話館というのが上に観えますが、階段を登らなくてはなりません。面倒くさいので当然登りませんでした(笑)
なんていうのか知りませんが、キモいポールが建っていました。韓国のヤツですよね?

隣には「道の駅・霧島」があります。
お腹も空いたし、ホテルも夕食なしプランなのでここで食事をしていこうかと思いましたが、閉店時間まじかでした。
オーダーストップがナント16:15です。ずいぶんとやる気のない道の駅です。

かなり高いところまで登ってきたものです。天気が良ければ見晴らしは最高でしょうね。

 
道の駅・霧島を出て、国道223号線を走っていると煙が観えてきました。温泉の煙のようです。温泉地に来たなって気がしますね。ホテルはもうすぐです。
    
急カーブを曲がるといきなり滝が観えてきます。『丸尾の滝』です。
ここを通る多くの人が車を停めて撮影をしていきます。車が4,5台停まれるスペースがあるのですが、見通しが悪いので慌てて滝の方に渡ろうとすると危険です。
なにやらカップルがいます・・・ブサメンとむっちり系女子のオタクっぽいカップルです。
こういうタイプの女はいたって無防備です。写真は載せられませんが、ばっちし下から見えてました!

 
(17:00ちょっと前)霧島観光ホテルに到着。
大きいことは大きいのですが、もっと大きなホテルかと思っていました。霧島にはもっと大きなホテルがたくさんありましたね。
駐輪場はないので、バイクは入口自動ドア横のスペースに停めます。大きな庇の下なので雨の日でも大丈夫かと思います。
宿泊料は1泊6,500円です。他に入湯税150円が必要です。
    
部屋は、和室8畳。お世辞にも立派な部屋とは言えません。
温泉地の宿ではだいたいどこもそうなのですが、内湯のバスタブが温泉の成分でやられてしまってます。汚らしく見えて入る気がしないです。
私もそうですが、だいたいの人は大浴場に行くのでそれでもは問題ありません。
トイレはウォシュレットです。最近はほとんどのホテルでウォシュレットを導入しています。
 
ふすまを開けると布団の山です。無理やり押し込めているようで見栄えが悪いですね。これで良いと本気で思ってるんでしょうかね?

チェックイン時にフロントに聞いたのですが、部屋の窓からそのガソリンスタンドが見えます。
ガソリンが空に近かったので、あとで給油しに行きましょう。
霧島にはガソリンスタンドが少ないです。早めの給油が必要です。セルフスタンドなどは見かけなかったです。

 
18:30ごろだったでしょうか。給油をしに外出します。
ガソリンスタンドの横に『居酒屋やまと』という小さな店がありました。
外も暗くなるし店を探すのも面倒なのでこの店で食事をすることにします。
おにぎり2個(150円x2)とチーズ焼(600円)とウーロン茶(200円)で合計1,100円でした。
チーズ焼はまぁまぁ美味しかったですが、カロリー高そうです。
おにぎりは塩が効きすぎてましたね。でもまぁ、空腹は満たされました。

居酒屋を出ると、外は暗くなっています。
ナント!給油したガソリンスタンドは閉まっていました!19:00までの営業だったようです。
フロントのお兄ちゃんは閉店時間のことなんて言ってなかったぞ!!
霧島のような田舎ではこれが当たり前なのでしょうが、私のような者はガソリンスタンドなんて遅い時間までやってるものと思い込んでいます。
フロントも気を利かしてその辺ちゃんと説明しなきゃイカンよ。

コンビニでオレンジジュースとお菓子を買ってからホテルに戻りました。

旅初日ということもあり疲れました・・・

早めに目が覚めた。
6:45ごろ1階ロビーで朝食。品数は少ないがまぁいいだろうレベル。飲み物が自販機なのはスーパーホテルくらいでしょう。

8:00すぎにチェックアウト。
今日の目的地は大分県佐伯市。佐伯と書いて"さいき"と読むらしい。
佐伯市までは国道10号線をずっと走るだけなので分かりやすいが、150kmくらい離れている。スーパーカブとしてはロングランといえる距離である。


『小丸川』。"おまるがわ"と読みます。

 
最初からそうだったのですが、お尻が痛いのです。
昨年、カブ50で走ったときは全然大丈夫だったのに、なんでお尻が痛むのでしょう。
これは想定外です!
まだ旅は3日目。この先が不安になります。どうにかしないと・・・

と言うことで、ナフコ都農店がありましたので何かないか探すことにします。
なんとなくいい感じのクッションがありました。本当は首に巻いて使うものなのですがこれをシートカバーに入れて使います。
カブ純正のシートカバーはピッタリの大きさなので、中にねじ込むのは無理でした。
サドルの上に乗せてみましたが、ツルツル滑って走りにくいです。
しばらく走ってみましたが、正直効果ありません。買ったばかりですが外しました。

もう少し詳しく言うと、尾てい骨のところが痛いのです。
尾てい骨部分をサドルの後ろ側に外す形で座ればよいのです。昨年はそうしてお尻の痛みを回避していたのです。
ところが、初日鹿児島のタイヨー西加治木店の100円ショップで買った背もたれシートをはめているためお尻をシートの後ろにずらせないのです。
でも、背もたれシートを外すと背中が痛し・・・にっちもさっちも行かない状態になってしまいました。
1ヶ月以上に及ぶ長旅です。
このままでは到底無理です。困りました・・・

次に、ダイソー日向原町店に寄って、ボディースポンジを2個買います。
これをシートカバーに2個並べて、スポンジの間に尾てい骨が来るようにし、尾てい骨を浮かせる作戦です。
しかし、体重がかかりクッション性がありません。全然ダメです!

    
(11:25ごろ)『道の駅・日向』に到着。
昨年も来たのですが、天候が悪かったです。でも、今年は晴天です。
私が休憩していると、白いワゴン車が来ました。中からいったい何人乗ってんだ!?と思うくらいの人数がぞろぞろ降りてきます。
その後、写真のようにクーラーボックスから太刀魚を取り出し並べ始めました。
どっかの大学生のようでしたが、なんだったのでしょうか?

9月上旬でしたからとにかく暑いんです。この頃はまだこんな格好でソフトクリームを食べてる人が多くいました。

 
道の駅・日向を出て1時間ほど走ると、土々呂というところがあります。読み方は"ととろ"だと思いますが・・・
佐伯までまだ71kmあります。
スーパーカブで70kmは結構な距離です。
思っていた以上にしんどいです。昨年はここまでしんどいと思ったことはなかったのですが、なんでこんなにキツイんだろう?
スピードが出る分気を遣って走っているからか?
加えてこの暑さである。かなりヘバっていたのですが、少しずつ前に進めば良いと自分に言い聞かせながら走ります。

延岡を過ぎたところで、国道10号線と国道388号線に分岐する地点があります。10号線は山道。388号線は海沿いの道です。
どちらからでも佐伯市に行けるのですが、1秒でも早く着きたいとの思いから距離の短い国道10号線を選択します。

相変わらずお尻の痛さは解決しません。
ナフコ延岡店がありましたので寄ってみます。
丸い形の低反発ザブトンを買います。これを2つに折ってシートカバーの中に入れます。
思ったほど効果ありませんが、これまでの中では一番マシです。

      
(13:30ごろ)『道の駅・北川はゆま』に到着。
周囲に何があるわけでもなく、それほど大きな道の駅でもないのですが、シャワー室があったりします。

到着まで2,3kmあたりでパラパラと雨が降り出していたのです。
朝の天気予報では夕方くらいから雨が降りそうなことを言っていたので、それまでに佐伯市に着こうとしていたのですがこれは想定外の早さです。
どうしようか悩みました。
いつ雨が降り出すか分かりません。合羽を着ていくか・・・それともこのままで行くか・・・
そんなことを考えていたら雷が鳴り出しました。そして雨が降りだしました。
その雨は次第に強くなり、ものすごい激しい大雨になってきました。これはもう豪雨です!

ここから佐伯市へは、まだ50kmちょっとあります。しかも山道。もちろん初めて通る道なのでどんな道かも分かりません。
これは・・・さすがに無理です。危険すぎます。

激しい雨は治まる気配がありません。
もし通行止めになったりしたら佐伯市到着は不可能です。
お昼を食べていないので、お腹が空いています。ちょうど良いのでレストランで食事をしながら待つことにしました。
ハンバーグカレー&ミニうどんのセットものです。これで630円ならまぁまぁ良いのはないでしょうか。
レストランの中は、冷房がかなり効いています。雨が降り出してから急激に気温が下がっているらしくむしろ寒いくらいなのでちょっと厳しかったです。
雨の勢いは治まるどころか、逆に強くなっています。

どれくらいの時間待ったでしょうか。
いくぶん雨の勢いが弱まったような気がします。しかし、雨がやむ気配はありません。
日の明るいうちに、少なくとも山を越えておかなければ危険です。かと言って、大雨の中を走るのも危険です。

しかし、私はライダー。ライダーに危険はつき物。少々の危険は覚悟の上です。
合羽を着て山越えを決意します。
豪雨ではないですが、そこそこ強い雨が降っている中走り出しました。
雨の中の走行は、昨年嫌と言うほど経験しているので慣れているつもりです。
60km/hくらいで走ります。交通量が少ないのは幸いでした。

 
(16:00ちょっと過ぎ)JR佐伯駅に到着。佐伯駅に近づくにつれて雨の方は徐々に弱まっているようでした。
いかにも田舎の駅って感じですが、メインステーションだけに結構人がいました。
24時間スーパーやガソリンスタンド、外食屋も結構あります。最低限のものは揃っているようです。

とりあえずホテルにチェックインします。洗濯もしたいです。

        
宿泊先は「ホテル金水苑」。
これでも佐伯駅付近では一番良いホテルだと思います。本館と別館があり、部屋は別館の方です。
駐輪場はありません。
入口横のスペースに停めます。このときすでに雨は止んでおり、その後雨が降ることはありませんでした。

まぁまぁな部屋です。サイドテーブルと椅子があります。これ、結構便利なんですよね。

  
コインランドリーで洗濯です。今回の旅で初めての洗濯です。
洗濯機200円、乾燥機30分100円。ホテルのコインランドリーではこれが標準の料金です。

雨に濡れたので、靴の中までびしょびしょです。
フロントに靴を乾かしたいので古新聞くださいとお願いしたら、英字新聞が出てきました。
無意味にオシャレなことをしますね。

明日はフェリーに乗りますので、天候が気になります。
佐伯市は大分南部になるのかな?降水確率は高めです。

6:00ごろ起床。
すぐに窓の外を確認。雨は降っていない。
TVの天気予報でも曇空ではあるが雨の心配はないという。良かった・・・

いよいよ四国入りである。
今日の目的地は高知県の大月町。
大月に用があるわけではなく、足摺岬に少しでも近づいておきたいとの思いから大月のホテルを予約したもの。

四国行きのフェリーはホテルすぐ近くの佐伯港から出る。佐伯港出港は12:00。それまでかなり時間がある。

         
フェリーの時刻まで周辺を散策して時間を潰すことにした。
最初の写真は、佐伯鶴城高校。何度も甲子園に出場しているので校名は全国区。
すぐ近くには『歴史と文学の道』と称した通りがある。
文学というのは、国木田独歩館があるからだろう。国木田独歩館がなぜ佐伯市に?と思うのだが、調べてみるとほんの少し佐伯市に住んだことがあったらしい。
河童の銅像が多いです。佐伯には河童伝説があるのだとか・・・

山中家屋敷跡と言われても、山中って誰のことなのか分かりません。矢野龍渓たって、地元じゃ有名なのかもしれませんがいったい何した人かも分かりません。
風情のある町並みではありますが、マイナーな感じは否めません。

   
観光のシンボルといえば、やはりお城です。佐伯にも豊後佐伯城というお城があったそうです。
ただ、残念なことに天守閣がありません。
天守閣があるのとないのとでは全然違います。佐伯も天守閣が残っていたならそれなりの観光地になっていたでしょうに。
一番左の写真の坂を登って置くまで行くと、遊歩道入口に辿り着きます。
城跡には何ルートかあるようですが、天守閣跡まで15分登らなくてはならないようです。暑いし、無駄な体力は使いたくないのでもちろん登りませんでした。
天守閣があれば話は別ですが、天守閣ない城は魅力ないです。

 
佐伯は小さな町なので、時間を潰すと言ってもたくさんの時間を潰すことは出来ません。
もう見所もなさそうなので佐伯港に向かいます。

その前に、フェリーの中で食べるお菓子と飲み物を買いに、イオン佐伯店のスーパーに寄ります。
なんと!レジで買い物袋に入れず、ビニール袋に入れやがった!

    
(11:00ごろ)佐伯港に到着。
佐伯港は、宿毛港と1日3往復しているフェリーが行き来しているだけなので利用者は少ないです。ひっそりとしています。
まず、乗船チケットを買います。
ネットで調べて総額3,160円だと思っていたのですが、実際は5,660円でした!べらぼうに高いのです!
乗る人が少ないから高いのでしょう。
でも、乗らないと四国に行けないのですから、この際お金のことはいいでしょう。フェリーがあるだけでも有難いです。

古本が売ってたりします。
  
『フェリー』という名前のレストランがあります。出港時刻まで時間があるので、食事をして行きます。
クチコミで情報は得ていたのですが、ここの「トリ天定食」がオススメだと言います。値段は840円。元々鶏肉は大好きなので美味しかったです。

  
さぁ、乗船です。
乗船客は非常に少ないです。
私より先に原付スクーターが乗船していました。高知の南国市ナンバーです。20歳くらいの女の子でした。
南国市は、地図で観ると高知市の向こう側なのでかなり遠いです。
ほとんど手ぶらに近い状態でしたが、九州まで何しに来たのか気になります。
車は3台だけでしょうか。
    
フェリーが動き出すとバイクのところへは来れませんので、必要な荷物は持って客室に移動しなければなりません。
そこそこ清潔感は保たれているようです。
乗船客が少ないので、1人(組)1区画使用になりました。
経費削減のためでしょうか、売店はありません。自販機があるだけです。あらかじめ買い物しておいて良かったです。
トイレがウォシュレットだったのには驚きです。
フェリー後方には、宿泊したホテル金水苑が見えます。
   
定刻通りの出港です。3時間10分の船旅が始まります。
天気も良いので波は穏やかに見えます。タバコを立てても倒れないくらいです。

ところが、30分くらい経ったころでしょうか。急にフェリーが揺れだしました。
この海は豊後水道と言いますが、豊後水道は昨年も大分・臼杵港→愛媛・八幡浜港のフェリーに乗ったことがあります。
あのときはいつの間にか眠ってしまったので気付かなかったのかもしれません。
湾を出ると急にフェリーが揺れだしたのです。そういうものなのでしょう。

元々、乗り物に弱い私はすぐに酔ってしまいました!
徐々に気持ち悪さが増していきます。

3時間10分も乗っていなければならないのに、まだ1時間も経っていません。これは思い切りヤバイ気がしてきました!
いい歳して船酔いなんて格好悪いです。
何事もない顔をしながら客室を出て、甲板に移動します。風に当たればだいぶ気分が違うものです。
ところが、この船はいけません!
乗船客が甲板に出ることを想定していない造りになってます。
甲板に出ると重油の臭いが蔓延しているのです。これはピンチです!!
それでも、なるべく重油の臭いがしない場所を探し、そこで座ってジッと目を閉じて船酔いに耐えます。

長い・・・長い・・・・長い・・・・・時間が経つのが長すぎます。

ひたすら苦痛に耐えます。

甲板の上は寒いです。風邪を引きそうですが、風邪を引いても構わないと思いました。それくらいの苦痛でした。
若干眠ってしまった時間もあったようですが、ひたすら耐えに耐え抜いて、宿毛港まであと30分くらいまで来ました。

『宿毛港の近くまで来れば、また湾に入る。揺れはおさまるハズだ!』

思った通り宿毛湾に入ったのでしょう。次第に揺れが少なくなっていきます。助かった・・・

かなり回復していったところで、客室に戻ります。
一度酔ってしまうと完全に酔いが冷めるまで時間はかかりますが、それでも揺れが治まればこっちのモンです。

到着時刻2,3分前くらいになると、乗船客は降りる準備を始めます。
私も、バイクを置いたところに戻ります。
車は結局3台だけでしたね。
この便は、自転車が一番多かったです。両サイド合わせて8台停めてあったと思います。

  
定刻15:10に宿毛港に到着。
厳しかったフェリーでの移動が終わり、陸地に降り立ちます。天国のようでした。ホント一時はどうなるかと思いましたが・・・
私にとって初高知です。四万十やら足摺岬やらの文字は高知に来たことを実感させます。
さっきの原付の彼女ですが、一目散に走っていきました。道が解っているようでした。何度か乗ったことあるんでしょうね。
私は初めてですので、まずは地図でルートの確認をしなければなりません。
  
宿毛港から少し走ると、ショッピングセンターが見えてきます。
パルティ・フジ宿毛?聞いたことないですね。四国のスーパーのようです。

宿毛に着いてからすぐに気付いたのですが、なんか変な臭いがします。
なんの臭いなのか判りませんが、独特な臭いでしたね。

あまりゆっくりもしてられません。今日の宿泊地へ向かいます。

     
途中、2ヶ所の道の駅に寄りました。
「道の駅 すくも」です。小さな道の駅で何もないですね。

宿毛が、吉田茂の父親の出身地ということです。吉田茂自体は東京生まれなので高知とは関係ないハズなのですが選挙区が高知だったようです。
たぶん高知に多額の国税を使わせたので高知ではヒーローなのでしょう。

敷地の隅になんか建ってます。
中でオッサンが昼寝してるのですが、いったいなんなんでしょうね。

  
宿泊地が近づいてきました。
「憲法九条は世界の宝」だぁ?バカなやつらが四国にもいるんだな。

四国と言えば、お遍路さん。
お遍路さんの休憩所があちこちに設置されています。

         
宿泊地は「ホテルベイルーフ大月」です。
ビジネスホテルじゃなくリゾートホテルなんですよ。なんとも凄いところにあります。

海に近いので、釣りだとかダイビングだとかする人が泊まるホテルです。
夏場のシーズン中だと絶対泊まれないのですが、シーズンオフということもあり1泊2食付6,500円という格安で泊まることができました。

シャレたアパートみたいな造りになっていて、全室バルコニー付きでオーシャンビューというのがウリです。
部屋は和室で広くて清潔感があります。
布団はセキュリティー上の都合で自分で敷くルールになってます。

冷蔵庫が設置されていてビールが入っていますが、ホールに行けば自販機もあります。
通常の自販機価格で売ってるのは良心的だと思います。

周囲にはコンビニやスーパーなど一切ありませんので、必要ならばホテル到着前に買って行くことをオススメします。

    
到着後、メシ前に風呂です。
17時半ごろだったので誰もいません。貸切です。お湯は熱めですが、1日の汗と疲れを流し気分は最高です。

入浴後、汗が引いたころを見計らってレストランに食事をしに行きます。
食事付きプランで、予約時に食事の内容も一緒に決めてあります。
高知に来たのだからやはりカツオが食べたい!ということで「カツオのタタキ御膳」です。これは素晴らしく美味しかったです♪
途中で魚の天ぷらが出てきました。どうやらこれは『うつぼ』だったようです。
デザートも付いて最高です!!

  
食後は、ロビーでゆっくり一服です。
ガイドブックが置いてあったので明日以降の高知観光を確認します。

部屋に戻って寝るまでの時間はテレビを見ながら過ごします。
旅の楽しみの中にローカル番組があります。土地柄が出てて面白いですよね。

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